食肉報告08 上馬・千里

環七と弦巻通りの交差点近くにある焼肉屋千里に自転車で行く。
見た目、店構え、中の雰囲気は、昭和のどこの町にもある焼肉屋
わざわざ行く感じは微塵もなく、近所にあるから行く感じ。


網焼きでもない、炭火七輪でもない。つまり、焼肉史的に牛角以前の店なんだ。
ご主人が、子門真人風のアフロ系である以外、特にガチな雰囲気も無い。
俺たちの気も緩む。パイナップルジュースでも飲もうかぐらいの。


けどね、肉、やばいよ。内臓系の新鮮さを触感で味わうことができる。
レバ刺し、プリプリしているんだけど、ただのプリプリじゃなくてかなり激しい。
デビュー当時のSAYAKAぐらいはいく。あの、グリコかなんかのアイスのCMのときの。


それ以上に圧巻なのが、ホルモンの盛り合わせ。
1500円ぐらいなんだけど、皿いっぱいに、
無造作にミノ、ハツ、ホルモン、コブクロetcが積まれて出てくる。
量ががっつりある。ざっくばらんである。
しかし、これを順番に焼いていくでしょ、1種類ずつ体験していくでしょ。
そのたびに、その度ごとに、その新鮮さに新しい触感を感じるから。
何回も驚けるから。時間内無制限だから。
俺たちは、レスペクトの意味をこめて、
この1500円を「下馬のパンドラの箱」と呼ばせてもらうことにした。


最後、冷麺、チゲもお勧めらしかったが、腹いっぱいだから食べれなかった。
つまり、サイドメニューという変化球なしで、肉自体で最後まで完投したということ。
コストパフォーマンスとしても一人5000円ぐらいだから、連投もできるかもしれない。
そして、そんな店がわざわざ行くわけではない、近所の町外れにあるという事実。
これがうれしい。
ダンス+ミートによって圧勝感が倍増していくのだった。


(P)