℃-uteコンサートツアー2011春『超!超ワンダフルツアー』初日に

突然の岡井メンバーの「踊ってみた(本人)」ブレイクを発端に、
特に昨年の「9月10日は℃-uteの日」ライブ映像を不意に目撃してしまった者にとって、
奇跡の再ブームは、新曲「Kiss Me 愛してる」のPVで決定的になったのだった。

 
岡井メンバーが昨年の最優秀新人賞受賞「夢見るFifteen」を踊った際の
本家を超える躍動感から、ダンスパフォーマンス最強等の称号を勝ち得たこと、
そして、あの9/10のラスト4曲の残像からも、
本日の久々の単独コンサートにストイックなダンスパーティを期待するのは必然だった。


時に、オープニングMidnightTemptation+フォーエヴァーラブ+JUMPの時点では、
その期待の充足は約束されたもののように思えたのだが。
今回はC&Sコラボレーション大作戦直後であること、
6thアルバム発売直後であることから、路線は胸キュン方面へと舵を切ることになる。


畳み掛けられた曲たちは、タイトルの甘酸っぱさだけで、お腹が痛くなる。
「キャンパスライフ生まれてきてよかった」、河川敷でのBBQが出てくる「サークル」、
「3番ホーム3両目」などの学生時代の想像上の神話的一場面をモチーフにした曲。
不意を突かれたこともあり、それらをモロに浴びてしまった。


歌う子達は、想像上の青春とは違えど、リアルタイムに青春を生きている。
われわれにとっては、それらは帰る/変える/替えることのない時代。
そこに入っていくのは、失われた時を求める、喪失感、喪に服す行為となる。
その後の、「Danceでバコーン!」での格段の熱狂、あれは、全力で供養を完遂しようとする「叫び」なのか。


3年ぶりに見た各メンバーは、見違えるまでに眩しくなっていたのも事実。
多くの人を供養し、浄化するMissionに、どれだけの使命感が宿っていようか。


遠くで輝くからスターなのであって、自分の彼女と比べたりしては、
それはもう誰も得しない展開になるのだが。
それにしても。と思う気持ちを吐露する人と、それを聞く人と。


次があるとしたら、「3番ホーム3両目」を100回は聞いて、
一回限界苦しいところ乗り越える荒行を超えてから。(いわば高地トレ)
そして、中島メンバーを肉眼で見るためにファンクラブ入って
1階席確保し、御握り先輩に揉まれる覚悟ができてからだ。
中途半端な感傷に干渉されぬだけの下準備、何事も準備。


以上


(P)