くだらないことの中にある宝石

風呂で体を清め、襟を正し、勉強させてもらうテレビ番組が少なくなってる。
10年ぐらい前なら、松本人志さんの出る番組はそういうものだったが。
そんななか、四半期に一度ぐらい日本テレビのドキュメンタリーでやっている、
「実録・歌舞伎町 ホストの花道」には勉強させられることしきりだ。
若くして、俺の知らない人間と人間関係の機微を知り、
成功を知る人たちの言葉の重み。


番組の中でも、ホストクラブの老舗、クラブ愛(通称アイホン)のNo1、
年収1億円の城咲仁、通称「仁サマ」は、
歌舞伎町の名店ロマンスのNo1から独立し、
自分の店A151をゼロから立ち上げて切り盛りする香咲真也、通称「代表」
と並び、言葉の端々から見えてる世界が常人とは異なることがわかるスターである。



そんな、仁様がドンキホーテ新宿店の一日店長を経て、
芸能界デビューしたことは、
一般社会にとっては余りにどうでもいいこと、
というかホストから芸能界に転進しても、
それはロッテから近鉄にトレードされたようなものかもしれない。

東京・新宿の人気ホストクラブ「愛本店」のカリスマホスト城咲仁(しろさき・じん=27)が、芸能界デビューすることが6日、分かった。大手芸能事務所サンミュージックに所属。現在の年収1億円をなげうって新境地に挑む。

 城咲をめぐっては、芸能界志望を聞いて、各事務所が水面下で争奪戦を繰り広げた。本人が、仕事で知り合った同じ事務所のタレントベッキー(21)から話を聞くなどして、決めたという。


この件について、その意図がいまいち計りかねるのが正直なところだったが、
先日東京スポーツでロングインタビューが掲載されており、
おぼろげながら仁様の意図がわかる内容であった。

有名になる、カネを稼ぐ、良い暮らしをする、そう考えて芸能界に入ったのではない。
ボクを見て、「アイツもバカやって頑張ってんだな。オレも明日、頑張ろう」と思ってもらいたいんですよ。
お店に来てくれたお客さんは「仁くんと飲むと元気が出る」といって笑顔で帰ってくれる。本当にうれしかった。
それに、中高生の男の子に手紙をもらうようになったんです。中には、「ボクには夢がありません。どうしたらいいですか」って、相談もあってね。
それで、もっと多くの人に「頑張ろうぜ」って伝えたい。
(7/1東京スポーツ16面)

と、字で見ると、何言ってんだと受け止める向きもいるであろう。
が、映像で見るとわかる。
仁様はいい意味でも悪い意味でも本気なのだ。
こちら側の人間ではない。スターなのだ。長嶋といっしょだ。
日常では聞けないこんな前向きなマニフェストに触れれた自体をありがたいと思いたい。
先日のカリスマスクではNIGOが夢を叶える秘訣として、
「余り妬まないこと。素直にヤラレタと思うこと」を挙げていたが、
そういった姿勢で受け止めていただきたい。


仁様に会った人は、「ホストはきらいだけど仁はいい」となっていく。
松任谷由美がその一人で、仁様がラジオにゲスト出演したときに、
はじめあからさまに何しに来たんだモードだったが、
仁様の言葉、姿勢に触れ、いまや仁様のサポータとなっている。
一流は一流を知る。
この実戦における人間力に嘘はない


仁様は語る一言一言が宝石(詳しくはコチラ、マジで勉強になる)なので、ぜひブログをやってくれてるといいと思ったが、
公式ホームページで肉声は聞けないのが現状。もったいない。
が、現在TOKYO FMにて毎週木曜、深夜3時からレギュラーを持ってることが判明。
鋭意エアチェックが要求される。


最後に、こんな輪をかけてどうでもいいニュースがあった。

スイカップ」こと古瀬絵理アナウンサー(27)とカリスマホストの城咲仁(27)が25日、ニッポン放送赤坂泰彦のサタデー・リクエスト・バトル」(土曜午後1時)で初共演した。古瀬アナは最初「ホストクラブに関心がなかった」が、トークが弾むと「気配りが自然に身についている感じはさすが」。城咲が「思った以上にきれい」と話すと「仁君のようなホストがいるんだったら行ってみたい」とすっかり“仁マジック”にはまっていた

仁マジック。教科書として、

regalo (レガーロ) [DVD]

regalo (レガーロ) [DVD]

をお勧めする。


(パイン)