ないものねだりのリクエスト

競争優位とは、持続して業界水準よりも高い利益創出能力を保持することである。
重要なのは「持続して」というところで、俄かに慣れない無理をしても、
それが競争優位にはつながらず、単なる徒労に終わることが多い。
つまり、持続できなかったら、全部無駄。


堪え性のない人は成功できない。
成功できないから、何をどこまでやればいいのかの基準が自分の中に持てず、
物事に取り組んで完遂するための大まかな目分量が働かないため、
常に五里霧中の気持ちがグラつき打たれ弱く諦めが早くなり、
持続する習慣が身につかない。
ここに、負けパターンのスパイラルが生まれる。


逆に成功は、その結果以上のものをもたらす。
自分の価値観で決めたハードルの高い目標を、
長い時間をかけて達成するというそのプロセスの中から競争力が生まれる。


つまり、競争優位の根源は成功体験ということになる。
これを言い換えると、成功の素は過去の成功ということだ。
だから、一度でも成功しているかどうかがすべてを決める。
世の中には一回でも成功した人と、一回も成功していない人しかいないわけだ。
じゃあ、この違いは何なんだろうか?


キーワードは、先にも触れた「堪え性」だと思う。
言い換えれば、精神面の充実。
でもそれは、本を読んだりしても身につくものではない。
それは精神力じゃなくてただの知識だ。
必要なのは、実戦ではないか。
いくら、いっぱい本を読んでいても、
現実の中でいざ問題が発生したときに落ち着いて対処できる人は意外と少ない。
そして、対処する能力は対処の中でしか生まれない。


なぜ、MBAケーススタディが重視されるのか。
なぜ、文化部のやつよりスポーツマンにまともな人間が多いのか。
なぜ、成功が成功を呼ぶのか。
これは、実戦もしくは実戦形式の訓練を通じて、
有事に浮き足立たない力が高くなってるからではないか。
そしてそれが、「堪え性」ではないか。


性格テストで「自分は落ち着いて物事に対処できるほうだ」に○をつけてても、
じゃあ、向こうから大好きな異性が歩いてきて、
本当にちゃんとした対処ができるのか、改めて問いたい。
どっかしら不自然になったり、自分の優位性を発揮できないのだとしたら、
それは「戦争だったら死んでる」という話だ。
ミスはいつだってミスであり、平和な国にいるから許されるわけではない。

頭でどんなにわかっていてもモテるようにはならないんです。


完璧な恋愛理論が身につき、女性心理がちゃんと読めても、
それを実戦で生かすことができなければ意味がありません。
そうでないと自分の惚れた女性に好きになってもらうことは難しいと思います。

それがマニュアルでモテるようにならない理由です。

確かに優れたノウハウやマニュアルは大切なものなんですが、
それだけではまったく役に立たないんです。

http://liberty-plan.com/revon/


そういう小さな負けを積み重ねていると、
自分がいったい何を競争優位としているのかわからない五里霧中状態になる。
つまり、一回も成功していない人は自分を見失っている、というか、
最初から自分というものを持っていない。
その人生は死んでいるのと同じ。
何も残さず、ただ他人(あるいは環境)に小突き回されて終わりだ。


だから早く、1回の成功を。
本当に自分の望むことのための実戦を。
そんな夏にしたいと思いますので、
矢沢永吉「時間よ止まれ」をリクエストします。

SUBWAY EXPRESS 2

SUBWAY EXPRESS 2



(パイン)