GW滑り出し順調

大学入ったぐらいから、何かあったら「都会っ子なので無理です」ということにしている。民主主義にとって結構その辺はセンシティブな問題だからなるべく触れないことにされているが、やっぱり大概のコミュニケーションで、SMAP『セロリ』的にいえば、育ってきた環境が違うんだから言っても無駄っていう前提がありすぎる。
とか書くとまた自分自身さびしくなってくるので、それを越えるナショナリズムとかに加担してもいいかなと一時思ったりもしたが、窪塚洋介の「狂気の桜」見たときに、その前に見た「GO」に比べてもあまりにも詰まらないので、それは辞めておこうと。
GO [DVD]
その次に来たのが、もう少し巧妙なエコロジー的主張。窪塚洋介も、ハッパ解禁運動みたいのにその後流れてたし。人間も動物だし、自然・生態系の一部だし仲良くしようよみたいな事で、かつそこに「日本の」って言う枕詞が着いたりしていく場合も。そうなるとにわかに国民社会主義的になってきて、それも最近の気分かと。
でも、そうは言っても、俺は自然よく知らない。都会で育ったから、花の名前も知らないのに。虫恐いし。あと、正直田舎で暮らすのはつまんないと思う。買い物とかいけないし、テレビ局少ないし、リクルートスーツ等人工的にエロい格好の女子もいないし。
で、昨日友人のゴルゴ(28)が代々木八幡に引越したということで、久々に仲間で引っ越し祝いに新居に集まった。

昼12時集合予定、集まったのは3時半。で、イザ集まって、何しようか困り、とりあえずNoPlanでゴルゴのエルグランドに4人で飛び乗って、マジカルミステリーツアーに飛び出した中央フリーウェイ。

マジカル・ミステリー・ツアー
で、以下かいつまむと、1時間ほどの走行で相模湖畔の眠れる森へドロップイン。相模湖沿いで釣りして、BBQして、火を眺めてすげー癒された。
自然っていいなモードになり、余韻を楽しみたい俺たちはその勢いでバンガローに泊まった。しかし、山は夜超寒い。もともと山とか行く気ないので半袖だし、寒くて寝れない。で、夜の2時にマジで辛抱堪らんくなったため、金払わずにバンガローから怒りの脱出を試み、相模湖のバーカとか言って帰京した。BGMはビートルズつながりで、『ヘイ・バンガロウビル』(ホワイトアルバム収録、正式名はコンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロウ・ビル)をセレクト。
ザ・ビートルズ
で、3時半にゴルゴの家に帰って、今日の自然の写真見て改めて自然いいよねって言って癒されて、その後録り溜めたプロジェクトX見て朝方全員号泣して解散。濃い。
で、結論としては、実質としては1時間半で湖畔の森までいけるモータリゼーション万歳と言っているだけなんだが、まあ東京生活のアクセントとしての自然はあり、ということだ。それは左のワンポイント、ゴジラ松井に遠山的な味付けでね。
六本木ヒルズのバーに行くのと、相模湖にいってBBQすることを、どっちがラグジュアリな気持ちになれるかという資本主義のルールで選択することは、結構贅沢だ。エコロジーとか言って資本主義を乗り越えたと思ってる場合じゃなくて、自然を味わう自体が消費経済の一部なんだと。
付け加えれば、外資系コンサルで働くゴルゴのPSXには、南島を中心とする今まで旅した先の自然を写した写真と、プロジェクトXが詰め込まれてて、仕事がエグイ時に見るらしい。それは俺には都会生活の緩衝材の詰まった薬箱に見えた。
GW一発目に、自然はいいものだよね、でもワンポイント以上の特別な感情を自然に対して持つことは「都会っ子なので無理です」と逆に確信させてもらった。
(パイン)