スナックブス

sixdayboys2007-03-10

今まで黙ってきたけど、俺たち知らないうちに30超えた。
大体、そのころの僕らを支えてた座右の銘はいつも、
Don't Trust Over 30.だったのに。
今じゃ接待で、飲めない焼酎を飲んだりしている。
その帰結として、先日ついに故郷の用賀インター近くにある、
「場末の」スナックの暖簾をくぐった。


用賀では有名なスナックその名は、「ブス」。
名物はイカバター。


場内、カウンターには一人で訪れる地元のお客さん。
たまに、カラオケで稲垣潤一とかを歌う。
集団で来ているサラリーマンの集団は、
お嫁サンバとかを歌う。


基本的に、ホステスは手が空いたときに、話に来る感じ。
話題は、メタボリックシンドロームのこと、年取った両親のこと等。
相当通っている人とは、「こないだあのあと大変だったのよー」とかの
会話が聞こえてくる。


で、ホステスの人は、ブスじゃない。ブスではなく、普通だ。
ママを筆頭にどっちかというと、小悪魔系。
一昔前の芸能人に似ている。斉藤慶子とかその辺の感じだ。
近所に住んでいる人もいる。
たぶん結婚している人もいると感じた。


たまに、「私もなんか飲んでいいかしら」みたいな感じなので、
ビールをご馳走したりするが、
それは別に男女間の愛情表現とかそういうものではなく、
飲みたがってる人がいたら、飲ませるのがマナーのようだ。


まっすぐ家に帰るんじゃなく、酒が飲みたい、話し相手がほしい。
しかし、別に誰かと肉体関係を持つとかそういうことまでは望んでない。
それぐらいのなんというか、中ぐらいの人恋しさや、心の隙間。


若いとき、20代とかだとやっぱり、もうちょっとガブガブいっちゃうわけで、
そういう、中ぐらいの寂しさ、ほのかな哀愁っていうのはメインではなかったが。
年取ると、期待値もそれなりに下がってきて、
理想と現実のギャップみたいなものに押しつぶされたりすることも少なくなり、
結局日常のちょっとした疲れとか、倦怠感みたいなものだけが積み重なっていく。


そんなときに、こういうスナックとか、
なんということのない地元の人間関係にもならないような、接触みたいなもの、
そういうものがオアシスになるのかもしれないと思った。


そういう放っておけば忘れてしまうようなかすかな寂しさを、
お持ちの方、今度是非ご一緒に。
シーバスのボトル入れといたので、
セット料金3,500円ポッキリにて、お待ちしてます。


追記:全然セレブじゃないな。この話題。(P)