過去

光陰矢の如し。その矢を掴むよりも難しいと思えるような膨大な選択結果の中から、偶然のように見えて、実は必然的な選択の組み合わせを選び出し、現在に辿り着いている。

記憶は薄い膜のように折り重なっていて、記憶に残るような過去はとても最近のことのように感じるが、時折、戻れないと思えるほど時間は経っていて、戻れないと確信した瞬間に人は老いるのだと思う。

それは自分がきっかけであることは少なくて、例えば、誰かが死んだり、誰かが子供を産んだり、外からのきっかけで、ある断面からが過去になっていく。

それでも、また朝になれば大丈夫。俺は東京で1番美味いチョコレートケーキを探す。そういえば、博多に居た頃もチョコなんとかって言ってたな。
(K)