抱負追補

いや、貪欲なのではなく、やっと物事の戦い方が分かったということではないか。
いみじくも、「農業」「高利貸」というワードがそれを示唆する。
これは、ギャンブル(デイトレード)から資産運用へのパラダイムシフトと考えたい。


これまでは、たしかに、思いつきで物事を進めている感があった。
色々な経験をしたいぐらいの感覚で、
いつでもなんか面白そうな馬券を買って、
当たっても外れてもそれでストレス解消みたいな感じ。
そこで終わり、何の蓄積もない。
で、次、また馬券を買って。
単発で、全てが薄っぺらく過ぎ去り、
一体自分が何者なのかも、さっぱり出来上がっていかない。
可能性みたいなものの欠片と、
思い出のゴミ屑がたまっていくだけ。忘れていくだけ。
これは、言ってみれば、
持たざる者の負けるべくして負ける戦いをしていた。
それは、焼け石に水的な戦い方、消耗戦。
労働集約的な、いつも全力で走って汗かいて、でもぜんぜん楽にならん。


が、しかし、今年、俺たちは何かが変わったと思う。
もう、なにも新しいことを思いつく必要はない。
時系列の中で、今ある手持ちの自分のリソースをどうやって増やしていくか?
それだけが、問題だからだ。
闇雲に、挑む必要はない。効率的に、増やせばいいのだ。


手持ちのリソース、それはスキルなのか、財貨なのか、
有形無形は問わず、自分の所有というものを軸に物事を捕らえること。
一発、当たろうが外れようが、それよりも、
年間トータルで、自分の所有を増やすこと、拡大すること。
一発勝負はしなくていい。
稼げるところで稼ぐというスタイル。やるべきことをやるというスタイル。
それは、所有する農地を着実に耕し、収穫することで富を築くというモデル。
これは、銃後の守りを意識した穴熊殺法にも通じる、
負けにくい戦い方ではないか?
いわば現代ポートフォリオ理論にも似た、
自分自身の所有を最大化するためのもっとも合理的なやり方。
そして究極的には、高利貸が金を増やすやり方、
絶対に失敗しないやり方を志向するものだ。


耕すものを持つこと、そして、定期的に収穫すること。
これを今年からの戦略の軸にしたい。
新しいことを始める場合も、
このモデルとして成り立つかを考える習慣をつける、
その実践を通じた骨肉化自体が今年の目標となるだろう。


昨年、我々は自分自身が何かを積み重ねることで、
自分自身を作り出すこと=所有を覚えた。
資本主義にとってすら、所有権はその基礎となるものであり、
これを侵すことはできない。
いったん所有したものは、自由に運用することができる。
大豊作は、ゆえに、継続することとなるだろう。


このパラダイムシフトは、当然に人を貪欲にさせる。
人は(自分が確固たるスタイルを貫くという留保つきであれば)、
短期より長期でこそ、希望を持ち、自分自身になることができる。
遠くを見ることで、目的地に最短距離で進むことができるということ。
もうすぐだ。


(参考)

機関投資家に学ぶ デイトレーダーをカモにする株式投資戦略

機関投資家に学ぶ デイトレーダーをカモにする株式投資戦略

【参考】戸塚ヨットスクールHPより

Q14 どうしてヨットで登校拒否が治るのですか?

脳の働きが正常化するからです。

現代人は、皆、脳幹と呼ばれる脳の原始的な部分が弱くなっています。そこをヨットやウインドサーフィンのトレーニングで強化すると、ホルモン分泌や免疫機能などが正常に働いてバランスを取り戻すようになります。その結果、感情が安定し、学校へ行けるようになるのです。つまり、もともと本人が持っていた能力(脳力)を発揮できるようにするだけなので、「治す」とは言わず「直す」と言います。

重要なのは、弱くなった機能を強くするのは(原理的に)トレーニング以外にないということです。精神的な諸活動も生理的機能に基礎づけられているのですから、精神的弱さもトレーニングで強くする以外に方法がないのです。まず肉体を強くし、それを土台に精神を強くし、両者の相互作用で技術を高め、そういう過程を繰り返すことで人間性を向上させ、さらに集団の中で社会性を培う、という順序で子供を進歩させるわけです。

(P)