ダンス兄弟子列伝(1)

都立大学ダンス虎の穴には、数多くの恐るべき兄弟子たちが存在する。
直下のキャスのエントリにも登場する、弁慶さんや、デブ3人衆(通称・Debu-ribbon)を含め、伝説とも言える流星群を紹介していきたいと思う。
まず、第一回はHipHop入門クラスから。


ここは、担任のKumiko先生(通称・姫)が"体は小さいけど、情の深さは誰にも負けへん"系の世紀末ディーバ*1であるため、クラスに入門する敷居が低く、B度が薄く、そのためダイエット気分での参加や、TLCSWVも知らねえけど、SPEEDや知念理奈にあこがれてのダンスレッスン開始にはもってこいの1コマ。
俺たちも、最初は女手ひとつでこんなた沢山のStreet-Children育てられんのかよ、なんてな目線で見てたけど、姫の固く結んだ口元の南野(ナンノ)ぼくろに「魅せられて」、いつのまにかいつの間にかジュディ・オング的女の海で泳がされていた。


その一番弟子が、弁慶こと般若さん。背が170↑あって、いつも158ぐらいの姫の横に控えていることから、タッキーにとっての松平健的な源氏名となった。
もう、3年ぐらいこの入門クラスにいるらしい。そのため、振り付けいつも完璧だ。だったら、入門はもう卒業して、中級・上級目指さないのかと後ろ指指される時もある。でも、"昔のアタシは何も無かった。いまのアタシがあるのは、姫のおかげだから、ここに骨を埋めるつもり"って感じで遠い目をしている。昔何があったのか語ろうとはしないが、中島美嘉より3倍薄い眉なしメイク(唯のスッピン説あり)、真赤・真青で統一されたソウルフルなジャージ等の醸し出す空気からは、昔いろいろあったことが容易に想像できる。シングルマザー説、親の借金返してる説などがある。


最近猛威を振るっているのが、デブ三人衆通称、デブリボン。リボンと言うのは、永作博美がやってたカキタレ的アイドルトリオをFeat.している。上記のように、姫のクラスは敷居が低いため、ダイエット気分での参画と誰の目にもわかる。一人は、口元にピアスをしている。3人並んで、姫の真後ろで踊っているので、さらに後ろにいる俺とかが振り付けを確認しようとして姫に目をやっても、リボンがベルリンの壁になっていて姫が見えないというストレスフルな存在。通常FKの時の壁は5〜6人ぐらいで組むが、3人でそれぐらいの幅をカバーできる鉄のカーテンだ。ダンス時の熱排気量が激しいので、室内をサーモグラフィで見てみたい気持ちになる。


他には、エスカレータで受験がない高三、受験の終わった高三、専門学校行く高三などの若手がいっぱいいて、明日のスポットライトを目指す3A的な状況である。


(パイン)

*1:言い換えれば「女は海」的Osean Girl。MISIAのデビュー曲が「包み込むように」であったことを想起してほしい。母性の復権はあそこから始まった