早すぎ

我々の研究の結果、セレブとVanityは表裏一体の関係で、まさに寿司とわさび、ビビる大木と眞鍋かをり的抱き合わせ販売商品であることが明らかにされた。とはいえ、それが定説として人口に膾炙したのは本場USでも21世紀に入ってからと思われる。が、日本には今から10年余り前にそのことを解ってたホンモノがいるわけだ。

Vanity Fair

Vanity Fair

マーキュリー・ミュージックエイタテイメント移籍第一弾であるこのアルバムは、結婚式でも葬式でも使える定番ソング「あなたに会いたくて」を含む中期聖子を語る上で欠かせない名盤なのだが、当時聖子はSEIKOとして、Sela Viの大ヒット曲で知られるRobbie Nevilをプロデューサに迎え、今もってR&Bファンには根強い人気の"LET'S TALK ABOUT IT"をグローバルでリリースしてたりして、まさにそういった国内外の狭間に立つ彼女出ないと逸れはできないと言う芸当。聖子の後に聖子なし。
アンテナ高めのOL&女子大生から絶大な支持をあつめる、メイクアップアーティスト島田ちあき師匠が聖子を完全リスペクトしていることでも、まさにセレブの手本となるセレブであることが知れよう。関係ないが、こないだの『美人画報』は、島田ちあき夫妻がそろって登場するというプレミアム号であった。
SEIKOに注目するようになったのは、藤井隆がガチで選曲した歌謡曲のコンピレーションを聞いてから。
Matthew’s Best Hit CD
これの一曲目、UKでリリースしたシングル、フィル・ラモーンプロデュースの"Dancing Shoes"はマジヤバイから。85年でしょ、全然カッコいいから。しかも国内盤は聖子の神田氏との挙式当日に発売されてる。
スキャンダルとかエグイ性関係とかライオンズマンションとかで、今まで一番日本でマスコミにいろいろ言われたのは聖子なんじゃないか。そういう全部を、10年前に"Vanity Fair"と斬って捨ててた事を考えれば、パリスヒルトンもいいけど日本人ならまずは聖子から学ぶのが道理かと思う。
(パイン)