豊か過ぎる性生活

太古の昔から、お金持ってる人が何でも買えるようになると、今度は不老不死を求めるようになる。現在欧米ビリオネアの関心はもっぱらアンチエイジング。つまり、若い身体・精神の維持管理=メンテナンス。日本も若干停滞しているので早晩、年だけはとりたくねえのシュプレヒコールが聞かれるであろう。七夕の短冊にも『ガツガツしないで、現状維持』とか『むしろ晩年平(ヒラ)志願』とかを綴る小学生が当たり前に。
そういう意味で注目されているのがヨガなんだろうけど、何がいいたいかというと、さっき見た無料動画「凌辱の宴」で、女優が最後ヨガのポーズでヨガってた、という事実。「きもちい〜」の一言にも説得力が。
しかし、俺は「何事も自分の身になって考えろ」という戦後民主主義教育を受けてきたため、男だったらどうすんだろう?との難問に突き刺さる。この低成長時代に、ガンガングラインドしてる奴は空気が読めていないのでは?でも、快楽そして健康は手に入れたいと。
実はこれこそ、太古の昔からの普遍的な悩みであるらしく、セレブなら一度は当たる壁なのだった。そんなときお勧めしたいのが、現在西海岸でセレブに大人気のポリシアン・セックス。
詳しくは↓を読んでいただきたいが、まあ時間をかけて快楽を最大化する技術なわけです。
http://renai-i.com/porisex.htm

成熟社会の性は、射精(男根)主義でクライマックスに向かって突き進むというよりは、波のように反復され続ける快楽をじっくり味わうスローライフな形をとることになるだろう。そしてそこで初めて、女子はヨガのポーズで男子ががんばると言う、高度成長期の専業主婦的な状況が止揚されるのである。

そんな思いを五木寛之先生も「サイレント・ラブ」にて描いておられる。セレブの必読書であろう。
さらにこの本について、アマゾンには熱いコメントが寄せられていた。

イカなければ損と考える経済至上主義的な日本男児の性と、イッたふりが義務である日本女性の性。それは悲劇である。ポリネシアンセックスが現代日本の性愛を少しずつ変えていると私は信じたい。

豊かさを考えるヒントが、ここにも。
(パイン)