さびしさが真実味帯びすぎ
当ブログにて再三再度、"LOVE安室奈美恵"の気持ちが高じるあまり、
「クールな態度はプロテクション」と繰り返してきた甲斐あり、
件のナインティーンブルースが、リ・メイク/リ・モデル*1されました。
Miliyah Kato - 19 Memories
一目見て思うこと。
歌っている人のかもし出す雰囲気、あと声にあまりにも華が無すぎる。
原曲にあった、かすかな希望を感じさせることに失敗している。
というか、希望のかけらも無い。暗い。
具体的な内容にあえて触れる。
PVではできちゃった結婚とかDV(ドメスティックバイオレンス)とかの
具体的に目に見える生活上のイザコザが表象されている。
原曲では、(19特有の)具体的ではないモヤモヤとした感覚の真実味を表現していたわけですが、
こちらといえば、自業自得で具体的なイザコザを抱えて生活するか弱き大人の応援歌なのか?
だったら、多重債務とか熟年離婚とかのPVにしてもよかった。
歌詞をよく聴くと、若干ラブソングになっていて、
「あなたしかいない」的なことを言っている。
これも具体的な悩み。PVを見る限り、できちゃったからなんだろうけど。
これでは、全く19である必要がない。
歌っている人が19であったとしても、19であることの、どこにも属さない両義性というかあいまいさ自体
(一番旬であるにもかかわらず、寂しさが現実味を帯びてきていること、等)、
ではなく、他人に愛されるかどうか等の目先の具体的な悩みの解決に主眼が移ることで、
しみったれた華のない逸品に仕上がった。
加藤ミリヤは、暗い歌を歌うとしゃれにならないぐらいダークな気持ちにさせる。
妊娠中絶や生活苦が似合いすぎる。
その点、Eyes On Youは良かったのではないかとおもっている。
だから、どうせカヴァーするなら、ディスコティック路線*2徹底して、
ミスターU.S.A.かマスカットをやってもらえませんかね。
(P)