康夫の時代

物心付いて以降、僕らのバイブルは、田中康夫チャン。
初めて呼んだのは小六で、恋愛自由自在 (角川文庫 (6131))
「自由自在」これはいい言葉。今後30年は色あせない言葉。
もう少し年取ってくると、かなり目先の結果を求めるようにもなり、
東京ステディ・デート案内 (角川文庫)とかぼくだけの東京ドライブ (角川文庫)とかを元に、
浜離宮から船で浅草というコースや、半蔵門線開通前の清澄白川周辺とか学習したものだ。


当然BGMはAOR。90年代中盤、それはないだろと思いながらも、あえて、康夫に学んだ。
東京ドライブでスクエアプッシャーとかノイを聞いていてはならないということで、アレッシーとか学んだわけです。

ただ愛のために

ただ愛のために

まあそうやって、俺なりに先人の知恵の断片をひそかに集めていたんだけど。
その辺の営みは、キャステラも独自にやってたみたいで、
90年代中盤とかに、康夫チャンのそういう本読むって言うのはあんまりなかったから、
21世紀になって偶然その話になったときは意外だった。
今でも、この頃の康夫的な社会貢献はすばらしいものだと考えているんだ。
けれども、当の康夫は、知らない間に国民新党とかやってて、もう時代はデートコースの薀蓄とか求めてないのかと思ってた。
でも、夢は逃げない。デートコースも、Web2.xとかいって口コミで学ぶということになっているらしい。

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訪れる場所の順番ごとに登録していく。
場所ごとにBGMや、お勧めスモール&口説きトークを記載し、
できれば一緒にいった相手との情事*1についても描写してしまえば、
誰もが康夫チャンフォロワーになれる。


康夫は遠い政治の世界にいってしまったけれど、そのスピリットは、康夫チルドレンたちが受け継いでいく限り死なない。
そう確信した。


(P)

*1:専門用語では「ペログリ」也