「あとちょっとだ」という期待感

ニートにしても、オタクにしても、すごい世間から疎まれるのは「本人が楽しそうにしているから」だと思う。これがすごい辛そうだったり、つまらなさそうにしていれば、そこまで疎まれることはない。期待されるのは「そりゃそうだよ」位の反応で、今のように「キモい」「ウザい」と反応されることはないのではないか。


実は、社会的にちゃんと生きていても、大抵の人がつまらなくて、だから「出会い系」や「旅行」のような現実逃避が、アニメやアイドルなんかよりも大きなビジネスとして成立している。楽し過ぎて社会性が損なわれるようなもの、例えばセックス、アルコール、ドラッグなどは色々なルールにより制限して、社会はうまく機能している。どうやら、社会の内側というのは、一般的にすごい楽しいってわけじゃなさそうだ。


で、楽しんでいるかというところに良し悪しの判断を置いた場合、オタクというスタイルは、むしろ良いポジションにいるのではないのか。


仮に現状に不満足で、「いやもっとモテたいんだ」としても、人生は「モテが25点、趣味が25点、仕事が50点」と配分が決められているわけではなくて、趣味や仕事で100点を取ってしまうことも可能な仕組みになっている。(現実的には趣味や仕事だけだと、70点位までしか取れないと思ってるが、それは俺の没頭の仕方が半端だからとも思う)要は、オタクという生き方をしているからには、趣味だけで70点位は取れるわけで、あとは仕事なり、家族なりで10点取れるようにすれば、かなりの高得点が期待できるわけだ。


こう考えると、相当楽しい。そして、この「あとちょっとだ」と言う期待感が大きなモチベーションになる。


参考にしたエントリ: 「オタク」と「オタク論」について思うこと - FULL MOON PRAYER