東京うまい店だけど入れない店

定義は、
①ユニークなポジショニングなため行列ができすぎている、
②うまいが並んでまで食うほどではない。
たぶん口コミ効果には魔力があって、
必要以上に名声を博すチューリップ経済を感じるので、
味わいたい方は是非行列を見に行ってください。


http://www.kimukatsu.com/top.html
売りは、ミルクレープ風のカツ.
豚しゃぶに供する肉を重ねて、揚げるという新機軸。
常連は肉の間に梅、チーズ、レバーペーストなどを塗るReMiXも。
しかし、ここは本当にいっつも200Mぐらい若いのが並んでいて、
ゴダール『ウイークエンド』の渋滞のシーンを思い起こさせる。
つまり、不条理感を喚起される。

  • 続いて、家から5分、二子玉川の大衆ラーメン屋 鮎ラーメン


http://www.ccinc-love.com/ayu/
鮎を使ったさわやかラーメンの直球一本勝負。
スープは和な感じで超あっさり、
常連はご飯に掛けて鮎茶漬けにする。
鮎の丸焼きをラーメンに乗せると確か1000円↑。
気分は↓。プチモ風にいうと、㊦。
たまに並び飽きた客が、となりにある得体の知れない味の濃いラーメン屋に、
妥協して入っていくのを見かけるたびに、「代償行為」という単語が喚起される。

  • 最後、家から10分、用賀中町の大衆焼肉 らぼうふ


http://www.la-bouef.com/
一時は、ここか渋谷の七厘焼「ゆうじ」でしか肉を食わない×1(バツイチ)Bボーイの先輩とよく通っていた。ホンッと待つ。
基本的に深沢周辺の住宅地なので待つ場所は何もない。銭湯ぐらいだ。

昔、キャステラと、ビッグママ*1と3人で行ったとき、並び飽きてとなりにある得体の知れない喫茶店に入ったら、亀屋万年堂の菓子とかが出てきたのには衝撃受けた。

長時間並んで食うことで、普通に食うより一仕事終わったと思う気持ちは大事だが、そういう無駄な負荷ゆえの充実感というのは、ヒロポン打つのと大差ないから。思い違いだから。

(パイン)

*1:大阪〜ブロンクス出身のサグガール。会社の後輩の韓国男性にビッチ呼ばわりされ客前で乱闘など、数多くのスイートな武勇伝に胸が暴れだす。