カリスマスク

ゲストはファッションブランド Platinum moussy代表取締役兼デザイナの森本容子(27歳)。
生い立ちから現在にいたるまでが森本の口から、語られる。



中学卒業後、美容師にになりたかったが、親に「世間体を考えろ」と反対され、高校に進学。
高校を卒業後、くいっぱぐれないように手に職をと考え、建築の専門学校に。
専門学校の授業には全く興味が持てず、よく通っていたアパレル店でアルバイトを始める。
渋谷109に移るもクラブ遊びがたたり、勤務時間中は常時立ち寝という営業スタイル
そのスタイルが受け入れられず、首になるも、懲りずに109に再就職。
森本本人も「ダメアルバイトだった」と何度も口にしている。
渡辺加奈を師匠と慕って、ココルル、エゴイストと店舗を移る、
このうち、109と雑誌のタイアップによるカリスマ店員として、featureされ始める。
が、ブーム絶頂のうちに引退(山口百恵のスタイルを踏襲か)。


カリスマ時代に私服と勤務時に着る服のギャップが大きかった反省を活かして、
自分が私服として着たい服のデザイン、販売をmoussyで始める。
大ブレイク。
しかし、数年すると、またmoussyと森本自身の私服との間にギャップが生まれてることに気付く。
大人の女の体形になった、からだ。
この体形を魅力的に見せる服をプロデュースするべく、Platinum moussy を設立、大ブレイク。
現在に至る。


デザインの専門学校に通ったことがないにも関わらず、デザインの現場で大きな成果を挙げている。
彼女はその理由を「5mmでもいいから足を細くみせたい、足を長くみせたいという気持ちが、人一倍強い」と説明している。
そういうモチベーションでデザインをしている人は、業界にあまりいない、という意味だろう。
確かに、カラーリングや素材、形にこだわったデザインはよく見かけるが、
足を長く見せるジーンズなんてことが言われ出したのは、ホントにこの3、4年だよね。
そして、大きくなったお尻を魅力的に見せるとか、
肉がついた腹は隠したいが、逆に浮き上がってきた鎖骨は見せたい、
というようなディテールの話は、更にこの1、2年のような気がする。
フォーマル寄りのブランドで主流となっていたTheoryのようなスタイルコンシャスなデザインを、
ストリート寄りのブランドで最も上手く取り入れたのが Platinum ということだろうか。


ちなみに Platinum moussy のコンセプトは一言で"LUXURY CASUAL"。
ここまでコンセプトが明確で、且つそれを実現しているブランドは少ない。


成功したのに全然えらぶってるところがなくてね。
ホントに24時間ビッグマウス営業の俺なんか身がつつまされる思いだよ。
成功したからビッグマウスが必要ないのか、ビッグマウスじゃないから成功できるのか。


カリスマスクしばらく目が離せそうにない。
キャステラ