時間を味方にするしくみ

最初「ダンスなんかしてどうすんだ」という自分自身の「無駄だろ」みたいな、
冷笑的な効率思考に負けそうになりつつも、レッスンの扉を開いて4年目に入った。
意識的にハッタリをかまし、実践し、それを文字にしてきた歩み。無駄ではない。


最初、これまで無為に過ごしていた週末がワンダーランドになったわけで、
すくなくとも週末だけでも生きているいう実感を得た。
次に、なんとなく上達というか、反復・積み重ねによって、
振る舞い=パフォーマンスが変わっていく喜びを知った。
特に、昨年末は集中的にやったので、応用に行くための基礎ができた。
最後に、仲間ができ、徐々に感情表現を人に届けることを覚えた。


まあ、上手くなればなるほど、面白くなっていくものだと思う。
そういう意識的な蓄積を受験勉強以外したことが無かった。
やればやるほど、楽しくなる。*1


知識と違い、体に身に付いたものは簡単に廃れない。
人から貰うこともできないし、自分で養うしかない。
すごく貴重なものである。こういうものを自分の生きてきた証というのかもしれない。
尊い。育んできた時間の重さの、取替えがきかない感じが。


これは、時間を味方にしているということだろう。
長く生きれば生きるほど、幸せになるというメカニズムである。
こういう仕組み作り、してこなかった。いつも刹那的で、虚ろな目をしてた。


これからは、何事かはじめても、とりあえず3年間はかかるな〜、
と最初から心の準備ができるだろう。
これは大きな経験値だ。石の上にも3年、ということわざの体得ですから。
焦らない、目先の損得だけで考えない、目に見えるものだけを意識しない、ということにつながる。

勝負人生の中で、損得を価値観にして生きることが、心の力を、感性を曇らせることに気づいた
桜井章一雀鬼流。 極意と心得』*2


さて、最近は、基礎ができてきたこともあり、今まで行けなかったクラスにも行く。
武者修行的に、というかウルルン的に。
もっと、こうなりたい、というイメージがある程度出てきたから、それを探しに。


1. 顔は美系なれど超アフロ、かつ振り付けがTooFunkyな売れっ子先生クラス


でも多分シャイだと思う。勝手な推測だが。
出席者は、俺以外全員女子。しかも、TooFunkyな方向に気合が入りすぎた女子。
なめし皮のオープンフィンガーグローブをしている者もあり。
文字通り、ハーレム。但し、NYの方の。
・貰ったアドバイス
「上半身と下半身の動きを独立させな、そのために腹筋を使いな」


2. 髭、それだけでなく雰囲気も空耳アワー安斉松尾スズキ的な見た目の男子教師クラス


見た目によらず超スパルタ。出席者5人。しごき教室に耐え、残ってきた者たち、目がハングリー。
筋トレ連発。振り付けも、FREESTYLE具合良好でターンを連発。最後、心折れた。しかし目は死んでないよ。
・貰ったアドバイス
「自分の動きを鏡見ろ、家でやるときも必ず見ろ」
「ターンの軸つくれ、そのためにはターンの練習だけでなく、逆立ちして軸を意識しろ」


相手にしてもらえるレベルになったからなのか、
それとも人数が少なかったからなのかわからないが、
なんか、直接具体的なアドバイス貰うと、今後ともお世話になろうと思う人情。


実際、両方とも振りもカッコよかったし、できるだけまた行きたいと思った。
というか、今まで行ってた入門クラスは人が多すぎるのではないかと思った。
大きく踊るスペース無いだろ。SOULは行くけどね。

我が道を生きるとは、我を見捨てず、我を人任せにせず、我が心と思いを大切にし、我を知ることである。
楽しい人生は、そんなところにあるのではないか。
桜井章一雀鬼流。 極意と心得』)


(P)

*1:キャスも言うように、たしかに、もはや「モテ」とは別の次元の営みになっている

*2:最近雀鬼の本をBOOKOFFの100円コーナーで7冊買った。後日詳細な感想文書きたい。