映画「エリザベスタウン」

ある葬式の手伝いをした時に、手伝いが一通り終わって、焼香させてもらったのですが、
その時の自分の所作が全く板についていないのに、焼香しながらニヤけてしまいました。
葬式でニヤけるなんて有り得ないことです。


自分でも困ってしまう位、冷酷なところがあります。
痛みが分からないというか。
自分自身がそういう悲しい目にあったことがないからでしょうか。
最近は、誰かに心から感謝することとかもない。


「コイツとセックスしてえな」とか「コイツぶん殴ってやりてえな」とか。
そんなんばっかり。
ほぼ中学生日記だよ。


そのくせ映画やテレビを見てても、信じられない位、涙もろかったりします。
テレビをカチャカチャ変えてて、ウルルン滞在記の別れの場面が写されたりすると、
前後の流れも知らないくせに、涙が出てきます。


考えが未成熟なのです。
ところが、最近になって、若干の進歩が。
それとも、歳をとっただけなのか。


大事にしていた親戚が大病を患い、
手術の前に顔を見せにいってやれと母に言われ、ひとりで病院に行ってきました。
親戚の顔を見に行くことなんて、この5年位なかったのですが。


頑張って生きてきたのに、人生の最後を狭くて汚い古い病院で
1日の大半を痛みに耐えながら過ごさないといけないなんて、意味が分からないと思いました。


でも、彼の場合、沢山の家族や親戚が面会に繰り返しきて、
もしかしたら、冷静に心を整理する時間があるなら、幸せを確認できるのかもしれません。


人生が有限であることが、なんとなくわかりました。
だから家族を大事にしなければならないと思いました。
生まれて初めて。
そして、こういう大事なことをみんなどこで学んでいるのだろうかと不思議に思いながら、
エリザベスタウン」を見て


エリザベスタウン [DVD]


やっぱポジティブで明るい女がいいよなあ、と。
クレアと長電話するシーンとかリアル過ぎて、思わず自分の過去を振り返ってしまった。
(B)