引きで捕らえる現代

遠くから見たらキティとミッフィに違いがないように、目先の印象と長い目で見た場合とではおのずと答えが変わるものだ。
それは投資の世界での、テクニカル投資とバリュー投資との違いと似ている。
物事は短いスパンでも浮き沈みを繰り返し揺らいでいる。だから、日々喜怒哀楽したり、調子に乗りたがったり、簡単に結論を出したがる。ついてるネ、のってるネ、とか。そういった日々の世間の波風に踊り、踊らされる丘サーファとなるのがテクニカルな立場。
一方それに対して、グレアムやバフェットは長期にわたって廃れることのない物事のファンダメンタル、本質を重んじる。これがバリュー投資の立場。こっちは、最終的に物事の本質が現れてくることを信じる終末観=恩寵予定説に接近するため宗教的な趣向がある。人様は放っておくと目先で物事を進めがちだが、そうすると日銭を稼いでそのうち大波に飲まれてしまうというわけだ。今目の前にどんな現象が起ころうともそれは氷山の一角であるに過ぎず、本質は水面下にあっていつか必ず具現化すると信じる気持、それを「希望」と言い換えたリアルプロテスタンティズムキャピタリズムのスピリット。
で、ショーケンが大変なことになっている。
http://www.excite.co.jp/News/entertainment/20050224100003/16554.html
というか、大変なことになっているように見える。
が、ショーケンの本質は何も変わらず、また帰ってくると思われ。で、帰ってきて、また『愚か者』みたいな半端ない歌を歌ったりするはずだ。で、あ、やっぱすげえとか、また思うんだ俺。希望って、そういうことなんだろう。
そう考えると、俺はショーケンに負けた気になる。毎日その場限りを繰り返している俺。継続は力なりというが、とにかく気が変わったほうが負けなんだ。それ以外のルールはない。イキ切れない奴にドラマはない。

Enter the Panther

Enter the Panther

ショーケンとの戦いが始まったからには、俺もしばらくショーケン同様雌伏して禊をする。えんやーとっと*1とか呟きながら。
GO to UnderGroundってことだ。
(文責:MC パイン)

*1:神代辰巳監督『青春の蹉跌』見ろ、2回見ろ、2回見て延滞料金払え