彼女たちそして俺たちについて

sixdayboys2005-03-11

アスパラガスを好む女子をDissるコメントが、各方面からささやかれて久しい。
アスパラの独特の匂い、芯の固さと微妙なしなだれ感。女子がそれをどう料理するのかに期待していたところ、そもそも缶詰の白い奴を好んで食すという八百長など。
でも、「もともと日本にあったのかアスパラ?」とか考えると、女子たちがいったん漂白したアレを口にするのは、極めて今日的な(曖昧な?)島国根性なのかもしれないよ、と肩を持ってみたり、抱いてみたり、もんでみたり。
それはある意味、和製R&Bに対するアンヴィヴァレントな感情と似ている。UTADAは別としても、たとえば倉木麻衣に対して、暖かい目線とさめたハートが入り混じるとき、それはたぶん自分が日本に住んでいることを感じているとき。
都内のおしゃれシスターの教科書であるLuireについても同様のジレンマがあって、グラビアに起用されるのはいつもハーフもしくは外人。まるで開幕投手としてガルベスやらホッジスが登板するような侘しさ。で、ストリートスナップみたいなところには、右傾化する21世紀の東京にいながら20世紀終盤のブロンクスにいることを夢見る女子たちが。でも、正直、彼女たちのそのシスタールックは、コスプレ的な上滑り度☆☆☆☆☆
それを、身の丈に合わない模倣と見るか、日本の文脈にそった独自の消化とみるかは、明治維新以後の文脈で考えるしかないが、とはいえ、少なくとも俺はそういう女子がSUKIDA!!下北沢系はKIRAIDA!!あと不思議ちゃんはNIGATEDA!!
そんな著しく島国的な(これこそが右傾化?ではないよな人工的だもの)ディーバがまた1人増えた。加藤ミリヤ(推定18歳、推定少女)。
見てのとおりルックスは驚きの超高校級、が、歌を聴くと、やはり「ここは横須賀」なのかもしれない。R&Bな感じではあるけれど。でも、ホントにジャパニーズソウル知りたかったら百恵聞くはずだよな。外ばっかり向いてんじゃねえよってことになるぞ。「足元を見ない日本人」とか。答えはいつも内側にあるのにね。
でも、いいじゃない。こういう雰囲気。なんでブロンクスに自由があるとか思うんだろうね、日本人は、とか考えながらアスパラ食いながら聞いてみて。
マーヴィンのSexual Healing調のバックトラックが心地いい社会人デビュー曲だよ。
http://www.mili-web.com/
(文責・パイン)